一に「やらせ」、二に「やらせ」、三、四も「やらせ」、五に「ヤラセ」。
次々と明らかになった原子力発電所をめぐる、電力会社やそれを監視するはずの経済産業省の保安院の「ヤラセ」問題。
こんな「原発震災」の大事態になってもタブーに触れた俳優は仕事を干されてしまうなど、脱原発への道のりはまだまだ長いようです。
結構ある反原発ソングもテレビでは全く放送されないし、ラジオでもほとんどかからない(少しの例外を除いては…)という状況なのではないでしょうか。
放送禁止歌といかないまでも、完全に各社が自粛しているってことでしょう。
斉藤和義の「ずっと好きだった」の替え歌「やっぱウソだった」は衝撃的だったけどYouTubeだけの世界で終わってしまった?ようだし…。
その斉藤に影響をあたえていただろうと思われるRCサクセションの「サマータイム・ブルース」、「ラヴ・ミー・テンダー」(『COVERS』)。
佐野元春の「警告どおり計画どおり」(『Moto Singles 1980-1989』)。
朴保&切狂言の「Monju」(『We Can Save The World ?』)。
THE NEWEST MODELの「RADIATION〜放射能で人類みな総括」(『プリティー・ラジエーション』)。
THE BLUE HAERTSの「チェルノブイリ」(『MEET THE BLUE HAERTS』)。
Dragon Ashの「チェルノブイリに悲しい雨が降る」(『The Day Dragged On』)。
Gil Scott-Heron の「Shut’Em Down」(『Anthology Messages』)。
(正確にはGil Scott-Heron&Brian Jacksonの名義)
Kraftwork の「Radioactivity」(『Radio-Activity』(放射能))。
『NO NUKES』(アルバム)。
1979年4月のスリーマイル島原発大事故の発生により反原発運動がアメリカを中心に全世界で活発になった中、グレアム・ナッシュ、ジョン・ホール、ボニー・レイットやジャクソン・ブラウンが中心となり、 「MUSE (Musicians United for Safe Energy) = 安全なエネルギーを求めるミュージシャン連合」 を結成(原子力発電所と核兵器をつくるのをやめさせて、安全なエネルギー源の開発を支援するという目的のもとに集まったミュージシャンらの組織)。多くのミュージシャンに声をかけ、ジェームズ・テイラー、ブルース・スプリングスティーン、ドゥービー・ブラザーズ、チャカ・カーン、トム・ペティ、ライ・クーダーら、総勢54人の人気ミュージシャンが集結して、1979年9月19日から23日の4日間に、25万人を動員したNO NUKES コンサートを開催した模様を収録したアルバム(ドキュメンタリー映画にもなっている)。出演者全員がノーギャラで、収益はすべて反核運動や支援団体に寄付されています。(日本の大災害の時もサポートしてくれたようです。)
※2011年8月7日に、カリフォルニア、マウンテンビューのShoreline Amphitheatreで、 「MUSE (Musicians United for Safe Energy) = 安全なエネルギーを求めるミュージシャン連合」 が主催するチャリティーイベント(コンサート)がおこなわれるようです。ボニー・レイット、ジャクソン・ブラウン、ジョン・ホール、クロスビー、スティル&ナッシュやドゥービー・ブラザーズなどが出演する予定で、スペシャルゲストとして、「シルクロード」などで知られる日本のニューエージアーティストの喜多郎も出演するそうです。
これらの曲はテレビやラジオではなかなかとりあげられません。
ささやかな抵抗かもしれませんが、こういった曲をラジオにリクエストしましょう!!
反原発ソング、私の最近のオススメは、 「誰にも見えない、匂いもない 2011」 と 「LEVEL 7」 。
ランキン・タクシー&ダブアイヌバンドの「誰にも見えない、匂いもない 2011」は、ジャパニーズ・レゲエの第一世代とも言えるランキン・タクシーがチェルノブイリ原発事故後につくった自作のセルフカヴァーで、歌詞が福島原発事故後のヴァージョンになっています。「放射能の前でだれでも対等だという曲」=つまり、放射能は誰も差別せずに汚染するってことですけど、このメッセージはウイットに富んでいて(笑い飛ばす精神をもって、でも真剣に)、同時にわかりやすく伝わってきます。
東日本大震災義援金募集 DIY HEARTSで、ランキン・タクシー&ダブアイヌバンド「誰にも見えない、匂いもない 2011」はダウンロード購入できます。下記に行くとサンプル音源や動画も見れますよ。(私も購入しちゃいました。)
http://www.diystars.net/hearts/DL0031.html
「LEVEL 7」は、前にこの日記でもちょっと書いたことがある難波章浩 -AKIHIRO NAMBA-のハードパンクな曲。全部英語の歌詞ですが、ストレートなメッセージがびんびんに伝わってきます。これぞPUNK ROCKって感じです。カッコイイ。
下記に行くと日本語歌詞字幕もある映像を見れます。ダウンロードで購入もできます。
http://akihironamba.jp/index.html
【敬称略】
【関連リンク】
忘てぃやういびらん 忘てぃやないびらん
http://igaken50.blogspot.com/2009/12/blog-post_20.html
◇ Soul is nothing but a feeling
五十嵐けんの趣味のブログです。ブルース、リズム&ブルース、ソウルやロックなど、こよなく愛する音楽を時代背景や政治状況を絡めて、ご紹介したいと思っています。
(好きな音楽を人に薦めてみたいという「おせっかい」なページでもあります。自分を「癒す」意味を含めて書いています。)