2011年6月30日木曜日

百聞は一見に如かず (放射線量測定を視る)


まだ6月だというのに、熱中症の危険がある暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

立川市では、今夏、熱中症対策のために、65歳以上だけで構成される世帯や65歳以上の独居世帯の方々に冷却用の首に巻くベルトが無料配布されることになりましたが、早く配らないといけませんね。

ご無沙汰していましたが、この日記は本当に久しぶりの更新です。

さて、詳しいことは私のブログのほうで書いているんですが、立川市では、相当遅れてですが、やっと市内の放射線量測定をおこなうことになりました。

業者に委託しておこなわれる定点測定の8ヶ所は7月末の予定ですが、定点測定以外の保育園、幼稚園、小学校、学童保育所、児童館、中学校、公園などの92ヶ所についての放射線量測定が6月27日から始まりました。

測定は保育園→幼稚園→学校という順番の予定で始まっており、2日目の市立中砂保育園と市立江の島保育園の測定に立ち会わせてもらいました。

詳しいことは私のブログに書きましたので、そちらを参照してください(下記リンクへ)。

◆見に行ってきました!! 立川市の放射線量測定
http://d.hatena.ne.jp/igaken50/20110629/1309312780

◆1歩前進だけど問題あり 立川市の放射線測定について
http://d.hatena.ne.jp/igaken50/20110625/1308970711

◆これで?!、本当に子どもたちの安全が守れるの? (2011年6月議会 一般質問)
http://d.hatena.ne.jp/igaken50/20110623/1308881249

◆子どもたちを守ろう 八日目の蝉 と 童神 と 母の願い
http://d.hatena.ne.jp/igaken50/20110601/1306880024



百聞は一見にしかず、ここでは写真でその状況を綴ってみます。

上の写真のように、環境対策課の職員2名と保育課の職員1名の3名の市職員が地上より5cmと1mの地点の2地点を測定しています。

放射線量測定器は東京都から貸与された簡易放射能測定器(アメリカ製 DoseRAE2PRM-1200画像)です。下の写真は1メートル地点で測定。(都から借りた1台のほか、市は同機種のものを2つ買う予定ですが、きめ細やかな測定をおこなうためには3台では到底足りないでしょう・・・。)


5cm地点での測定は、下の写真のようにおこなわれます。やはり、地面に近い方が測定値が少し高くなるようです。直射日光を浴びると正確な数字が出にくいようで、職員が影をつくっています。



数値は「0.05マイクロシーベルト/毎時」から「0.09マイクロシーベルト/毎時ぐらい」。詳しくは1週間ごとに市のホームページで正確な数値が公表されますので、そちらでご確認を。

各施設ごとに1ヶ所(2地点)の測定のみ・・・。中砂保育園と江の島保育園では園庭の真ん中あたりの1ヶ所でした。

「汚染度が高いと思われる砂場や雨水がたまりやすいところなど、各測定箇所とも複数ヵ所を測定すべきで、保護者や現場のリクエストに応えるべきではないか」と市側に要望しましたが、残念ながらそれは聞きいれてもらえなかったようです。

中砂保育園では、砂場にブルーシートがかけてありました。これは「放射能対策」ということでしょうか?


例えば、こんな場所も測定してほしいと思うのは私だけでしょうか?



今年度いっぱい(来年の3月まで)、1施設ごとに2週間に1回のペースで測定していくとのことですが、福島原発の収束がいつになるかわからず、放射性物質を出し続けています。(水素爆発の時と比べれば微量と言えるのでしょうが・・・) 放射性セシウム137は半分に減るまで30年もかかります。

チェルノブイリの惨状を見ると、放射能汚染の問題は長期戦。今の園児たちの子どもの世代まで続くと言っても過言ではないでしょう。やはり測定器をもっと購入して、上の写真のような場所なども測定していくべきではないでしょうか?

2回目の測定以降は、測定ヵ所を増やして、「ミニ・ホットスポット」がないか、しっかり確認した方がよいというのが、五十嵐の率直な感想です。

【関連リンク】

立川市議会議員 五十嵐けんのブログ

立川市議会議員 五十嵐けんのホームページ


【ご意見をお寄せください】

放射能汚染についてのご意見をお寄せください