2008年11月26日水曜日

こどものつぶやき と “保育問題を考える”学習会


こどものつぶやき
私の先生みんないなくなった
弟の先生もいない
先生どこへいったの
新しい先生はすぐおこるけど
なにを怒っているのかわからない
ここはわたしの保育所じゃない
 このことばは、民営化された大阪府大東市立三箇保育所のこどもたちのつぶやきだそうです。 (『ちいさいなかま』426号草土文化より)
※写真は『ほっとけない!親たちの公立保育園民営化問題Q&A
これを読んだら勇気百倍!』ほうんネット編(ひとなる書房)に載っていた埼玉県吉川市の親たちがつくったチラシです。

 保育園が民営化されると、引き継ぎ期間はあるものの、当然保育士の先生は全員入れ替わってしまいます。朝8時から夕方5時まで(延長保育を受ければもっと)1日の大半の時間を保育園で過ごす子どもたちにとって保育士の「せんせい」は2番目の「おかあさん・おとうさん」と言っても過言ではありません。その「せんせい」がいつの間にかいなくなってしまっては・・・。

 保育園の民営化が押し進められようとしている立川市。下記のように、11月30日に保育の問題を考える催しがあります。ご関心のある方はぜひご参加ください。

“保育問題を考える”学習会
~ 保育園民営化って? 子どもはどうなるの? ~
  日時:11月30日(日曜日) 午前10時から12時30分(開場9時30分)
  場所:立川市民会館(アミューたちかわ)第一学習室
地図  http://www.m-net.ne.jp/~amyu/hi-shisetsu/hi10-access/hi10.html
  お話:安川信一郎さん(練馬区立向山保育園園長)
  主催:保育連絡会
  共催:保育を考える会(立川市職員労働組合)、すこやかサークル
  (子どもづれの参加OK、保育あり=要連絡)


 この学習会を主催する保育連絡会は、保育園の民営化問題を考えることをきっかけに、保育園に通う子どたちの保護者が手をつないで、民営化問題に限らず、保育について考えていこうということで結成された会です。

 また、講師の安川信一郎さんは多摩市のこぐま保育園(私立保育園)の園長を長年勤め、2006年4月からの練馬区立保育園の民間委託の当事者として、『涙では終わらせない~保育園民営化の当事者の証言』(ひとなる書房編集部)に証言を寄せています。政府が押しすすめようとしている保育の市場化の動きに警鐘をならし、公的保育制度を守り、子どもたちの未来を希望にみちたものにするために発言をしている方です。

 コスト論重視で、安全安心を後回しにし、安易な規制緩和と企業参入で保育を市場に委ねてしまう危険性は、ハッピースマイル(エムケイグループ)の保育園の経営破たんが示しています。本来、保育園は子どもたちのための施設で、行政の責任のもとで運営されるべきものではないでしょうか。公的保育の責任のあり方が問われています。

 立川市では今必要な保育とは? 公的保育のあり方とは? いっしょに考えてみませんか。
こちらもご覧ください。
立川市議会議員 五十嵐けんのホームページ http://www.h5.dion.ne.jp/~igaken5/index.htm
立川市議会議員 五十嵐けんのブログ  Many Rivers To Cross http://d.hatena.ne.jp/igaken50/