2008年5月20日火曜日

非戦の決意と『猫は生きている』

最近で言うと、山口2区の衆議院補欠選挙の支援していたことや体調を崩したこともあり、ホームページやブログのほうもほとんど更新していませんでしたが、この日記に至っては相当久しぶりの書き込みになります。

今日の東京新聞を読んでいると、尊敬してやまないルポライターの鎌田慧さんが「本音のコラム」という欄の「非戦の決意」と題した短い文章の中で、敗戦間近の東京大空襲のことに触れ、空襲被害者に対する補償や援護策や公的な資料館や追悼碑がないことを嘆かれて、
《もう戦争をしない、という決意が本当なら、大量の市民が殺害された空襲の悲惨を後世に伝えるのは最低の義務だ。さらに、軍人や軍属だけに補償するのではなく、家族や家庭を喪った市民や外国人にも補償して、非戦の決意を明らかにすべだ。》

と書かれていたが、まさにそのとおり、同感であると思いました。

今、立川市では、事前に市民の意見を聞かずに地区図書館に指定管理者制度を導入しようとする方針があり、各地区でその説明会がおこなわれていて、すべて説明会に傍聴に出かけていますが、富士見地区でおこなわれた説明会の帰りに多摩川図書館によると、入り口付近に「空襲の記録」という表題の何十冊かの本の展示があり、その中に子どもの頃に読んでもらって印象深った『猫は生きている』(作=早乙女勝元 絵 田島征三)という絵本を見つけ、なぜかほっとした気持ちになりました。

立川市の子どもたちにもこういった非戦・平和のメッセージを含んだ本を読んで、「もう戦争はしない」という気持ちになってほしいと願うばかりですが、地区図書館にもっともっとこのような特集の展示を組んで、子どもたちを本の世界へ誘っていただきたいと思いました。