2010年4月11日日曜日

ウドの話


 テレビを見ていたら、立川のウドが紹介されていました。約2年前に市議会で幸町のウド栽培農家を視察し、いろいろ話を聴き、ウド室(ムロ)に入ったことを思い出しました。

 ウド室はクヌギなどの雑木林の中にあります。梯子を使って3.5メートルほどの穴の中に降りるとそこには真っ暗なムロ(底から四方に延びた約一坪半の横穴)が4つあり、ウドが育っていました。室の中は18~19℃の温度で湿気も程よく保たれているそうですが、天敵は酸欠。ウド室は夏場に一晩で酸欠になることもあり、中に火のついたろうそくを持っていき酸素があるかチェックし、ファンを回すこともあるそうです。 

 立川市はウドの生産量が都内でも随一。20年前に80人いたウド農家も現在は26人と減少しているそうですが、数年前から通常のウドの半分ほどの長さの「立川こまち」の販売も始まっていて好評とのことです。

 ウドは、根株を群馬県などの高冷地で半年かけて育てて、それを冬に掘り取り、立川の畑に運び、ウド室に移し、約30日間育てて80㎝ぐらいになると出荷します。年に7~8回の作付けがおこなわれるそうですが、立川産は色が白くて、歯触りはシャキシャキの名産品。採れたてはほんのりとした甘みもあり、なんとも言えません。

 少し前に市役所でウドの品評会があり、数本のウドを買って、酢味噌あえやカレー炒めにしていただきましたが、とてもおいしかったです。

 食べたことがない方は是非ご賞味あれ。ですね。ウドの話でした。

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